好酸球性副鼻腔炎のブログ

完治しない難病「好酸球性副鼻腔炎」である私の治療に関する忘備録です。

好酸球性副鼻腔炎と診断されるまで

はじめに
私には医学的な知識はございません。
素人レベルの言葉でできる限りの体験をお伝えできればと思います。



1981年生まれの私。
幼いころから鼻の粘膜が弱く
くしゃみをするだけで鼻血がでるような子でした。


ですが、鼻を垂らしていたような記憶はなく
においも味も分かっていました。


(今のお子様はそんなことはないと思いますが、
私の幼少期はクラスに1~2名は鼻が出ているお子様がおりました。)


私のアレルギーといえば、猫


動物は大好きですが
猫に触ると、まるで大泣きしたかのような涙と目の充血、かゆみの症状が現れ
周りの友達に大変な心配をされました。


そして不思議なのは、花粉症がないという事


鼻のアレルギーを持っているのなら
花粉症もあるでしょう、と人からよく言われますが、そこはないのです。



楽しかった小中高大学生の頃は鼻にかかわる大病はなく
耳鼻科に通院したり、常備薬があったりする事はありませんでした


調子が悪い時もありましたが
授業中に鼻水が止まらずハンカチで抑えることに奮闘したくらいです


鼻の症状が悪化したのは社会人になってからです


生活雑貨企画の仕事に就いた時
その会社のメイン商品は、香りが良い入浴剤でした。


その時代には、匂いがわかる時とわからない時があり
香りのテスターを試すときは分からない事のほうが多かったです。


メインが入浴剤ですので、関連商品として
ハンドクリーム、ボディクリーム、アロマオイル、ディフューザー、お香・・
香りが絶対に必要な商材ばかり。


魅力的な仕事でしたが、においがわからない自分には
まるで合わない仕事だったと思います。


そんな時に風邪をこじらせてしまい
会議中にどうにもこうにも鼻水が止まらない状態に・・


会議にまるで集中していない私に気づいた上司が
とにかく一度耳鼻科に行きなさいとすすめてくれました


翌日、会社近くの小さな耳鼻科で診てもらうと
鼻茸(ポリープ)ができていて粘膜が炎症を起こしている事が分かりました。


ですが、そこは小さな耳鼻科です。
処方箋で炎症を抑えましょう、との事でした。


鼻水を吸い取ってもらい、炎症を抑える吸入器をすると
大変な爽快感があり、嗅覚が戻ってきたのです。


ですが、治った気分でいると、そこは勘違いです。


鼻茸(ポリープ)が存在する以上、たちまち、においが分からなくなるのです。


結局、香りが大事な仕事では私の嗅覚では難しいと思い、転職しました。


転職先は、においとは関係ない仕事でした。


ですが、風邪をひくと呼吸困難に近い状態になるため
自宅近くの耳鼻科には通っていました。


鼻茸(ポリープ)は大きくならない程度に
処方箋で飼っておきましょう
どうしても苦しければ手術


と言われていたので、手術が怖くて処方箋を続けていました。
当時の処方箋は、エリザス(点鼻)、キプレス(錠剤)でした。


それから3年ほど鼻茸(ポリープ)を飼っていたのですが
少しでも寒くなると、鼻詰まりがひどくなり
夜中は喘息のような状態で眠れない日が続きました


その上、仕事はピークに忙しく
いろいろなストレスを感じていたのだと思います。


鼻をかんでもすっきりせず、頭痛、小鼻の皮が剥けてしまい
堪りかねて、大きな病院で診てもらうことにしました。


そこで初めて血液検査、肺機能検査、心電図、CTを受け
鼻の状態を洗いざらい診てもらったところ
好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせい ふくびくうえん)だと診断されました。


CTに写った私の鼻の状態・・
それはひどいものでした


人間の顔を縦にスキャンすると
目の下に空洞があります


目の下は空洞なので真っ黒に写りますが


私の空洞は真っ白


真っ白の正体は、うみ


私の空洞には大量のうみが溜まっていたのです


そして、鼻の穴の中央の骨が左に湾曲しているため
長年飼っていた鼻茸(ポリープ)と一緒になって
空気の通り道をふさぎ、細菌が空洞で繁殖しているような状態でした。


さらに血液検査の結果、好酸球の数値が以上に高い
正常レベル:1~5%
私:23.9%


好酸球とは???


患者レベルの知識です。
アレルギー反応の制御にかかわる白血球の一種だとか
好酸球が働くことでアレルギー反応を起こしやすくなるそうです。


好酸球数値が高いことで
好酸球性副鼻腔炎は喘息を起こしやすいのです


鼻も口も息ができないとなると、どうなるのか・・
想像もできない苦しみです。


一大決心
人生初めての手術を受けることを決心しました。



私が手術を決心して、受けるまで
とても心強かったのは
好酸球性副鼻腔炎の手術を受けられた方々のブログでした。


ネットで探すのは大変な好酸球性副鼻腔炎の手術


今、症状に悩まれている皆様の参考になればと思い
また、いまだ好酸球性副鼻腔炎と戦っている私の体験を
ブログに残しておきたいと思います。