好酸球性副鼻腔炎のブログ

完治しない難病「好酸球性副鼻腔炎」である私の治療に関する忘備録です。

2回目の手術2

ごりごりごり


なんと粘膜を切除する音です


まるで骨でも切っているかのような
鈍い音が顔中に響きます


さっきの痛い痛み止めのおかげで
切られているのに痛くありません


でも
次の一切りが痛かったらどうしようと
嫌な想像しかできませんでした。


ドラマによくある風景で
主治医が助手に器具を申し付けるのですが


知らない名前の器具が多く
どんなのか想像もできませんでしたが


「はさみ」と「メス」と聞こえた時だけは
本当に怖かったです。


はさみって!?はさみで何するんですか??
と頭の中ではパニックでした。


主治医が切り進めるなかで
あーその次は痛いかも・・・と察知したら
「そろそろ痛くなりそうです」と伝えます。


そうするとさっきの痛み止めを追加してくれます
(が、これも痛いんです)


切って、膿なのか血液なのかを吸引して
切って、吸引してを繰り返し


血液がのどに溜まったら教えてくださいと
お声掛けいただきましたが
溜まるような感覚はわかりませんでした。


確か・・3~4回は痛み止めを追加した記憶があります。


少し焦げ臭くなりますよー
終盤で粘膜を焼く作業をしているようでした。


レーザーを当てているようで
ものすごく小さい点だけど、ものすごく冷たい(熱い)ものが
粘膜を焼くのが分かります。


仰る通り、焦げ臭かったです。


最後の最後に止血のためのガーゼを
思いきり左穴に詰め込みます。


はい、お疲れさまでしたー
ゆっくり起き上がれますかー?


2時間くらいでしょうか
ハラハラしっぱなしの手術が終わりました。


更衣室で着替えながら、鏡で自分の顔を見ました。
これまた、血みどろを想像しましたが普通でした。




ついさっきまで手術台に乗ってたなんて
と思いながら会計を済ませます。
16000円くらいだったと思います。


片鼻にだけ大量のガーゼを詰め込んだ状態
重い顔面のまま牛歩で帰宅します。(自宅が近いので)


主治医は仕事も休んで安静にしてくださいと
言われたのですが、


私の仕事は業務内容が多く
しかも代わりがいないため簡単に休めないのです。


その後、安静を心がけて仕事をしました。
仕事をしながら気になるのは詰まったガーゼです。


入院でもしていれば
それが気持ち悪いとも思いませんでしたが


こんなに重い顔で日常を過ごすと
気持ち悪さをすごく感じました。


2~3日この状態?
はー・・不安でしかない

2回目の手術

日帰りだろうと手術は手術


小さな鼻の穴の中に器具を入れて
なにやら切る作業なんて想像を絶する恐怖です。


全身麻酔は経験したものの
局部麻酔が怖くないわけがございません。


はー


まだ寒い3月半ば
冷たい空気が緊張感を高めます。


手術は12時からです。


食事は10時まで
水分は11時まで


11時に受付を済ませて外科外来へ
更衣室で手術着に着替え
緊張しますか?などと話しかけてくれる
若い看護師さんに連れられて
懐かしくもない手術室入口へ。


入口で手術担当の看護師さんに
生年月日、名前、手術を受ける場所を伝えて
手術帽子をかぶって入室します。


手術室は寒い・・
自分で手術台に上ります。


私が仰向けに寝転がると
心電図、血圧など看護師さんたちの
作業ペースがスピードアップ。


主治医が現れて
じゃあ、目がまぶしいと思うので
紙をかぶせまーす
と鼻にかぶさる部分をハサミで切り取った紙を
顔にのせました。


視覚がなくなると、さあ、これからです。
局部麻酔がどんなものか。


左穴に大量のガーゼを入れて(これが麻酔?)
しばらくして抜き取ります。


そして痛み止めなる注射(!)を局部に刺します。
(結局これが麻酔?)


注射が粘膜に刺される瞬間は痛くないのですが
痛み止めを注入しだすと
あーーー刺されてる!
と痛みが出てくるのです。


皮肉なことに痛み止めが痛いのです。


そうか、最初のガーゼは注射用の痛み止め
この注射は手術用の痛み止めなのか


(勝手な解釈です)


まあまあ痛かった注射が終わったら
いよいよ手術スタートです。

好酸球性副鼻腔炎 第二次悪化

忘れもしない全身麻酔手術後は
毎日、朝晩の鼻うがいを欠かしたことはありません。


鼻うがいの器具は自宅用とは別に出張用も用意して
出張先、楽しい旅行先であっても
朝晩と真面目に取り組んでいました。


ですが、前回の手術からたった半年で
私の鼻は悪化してしまったのです。


さすが完治しない難病です。
なかなか許してもらえません。


何があったかというと・・


左側の粘膜が腫れぼったくなってしまい
粘膜同士が癒着しまったため
空気の通り道をふさいでしまったのです。



素人ながらイラストにしてみました↓


鼻の中に上・中・下の甲介というヒダがあって
中・下のヒダが炎症を起こしてしまい(なんで?)
ぶよぶよに腫れて結託しやがりました。


空気の通り道がなくなってしまうと
(鼻呼吸ができない状態です)
副鼻腔に細菌が溜まりやすい状態を
作ってしまうのです。


またまた、素人ながらのイラストで恐縮ですが
私のイメージを描いています。↓

これは調子がいい時の鼻を
鏡で見た鼻の穴の中です。


鼻の穴の中を見ると
下甲介と中甲介(多分)が見えます。


そして奥が暗くて見えないですが
この黒い部分があると鼻呼吸ができます。



そして・・・↓


最悪な状態の鼻の穴です。
下甲介と中甲介(多分)が大きくなり
黒い部分がゼロの時は完全に鼻呼吸が
シャットダウンされます。


換気不能になると
副鼻腔はたちまち膿がたまり
そこで細菌が繁殖していくのです。


↓ あの時の悪夢、二度と嫌なのに!



悪化に理由はないのです。
悔しいですが、私はそういう体質なのです。


中甲介と下甲介の癒着部分の切り取り
中甲介の嵩(かさ)を減らすための部分切除


言葉にすると、もう痛そう
言葉を失い青ざめる私に主治医は


大丈夫、局部麻酔で日帰りでできる手術ですよ、と。


痛いですか?


この間、中学生が受けて、ケロッとして帰りましたよ、と。


もう、受ける他ないようです。
36歳になるまで手術台に乗ることがなかったのに
この短期間で2度も乗ることになるとは・・・




かくして
私は2度目の手術を体験することになるのです。