好酸球性副鼻腔炎のブログ

完治しない難病「好酸球性副鼻腔炎」である私の治療に関する忘備録です。

術後2日目

苦しかった昨晩から一転・・
両鼻が詰まっている割にはよく眠れました。


朝一で綿球交換。


朝食が待ちどおしくなりました。


朝食
白米200g、高野豆腐と卵の炒り煮、麩の味噌汁、カリフラワーサラダ、牛乳


やっぱり量が多い。
多いですが、これぐらい食べろっと言われているようで完食。
食後は暖かいほうじ茶で和みます。


ガラガラと点滴を連れて呼吸器科で診察
外来の待合室の人から、何事かと視線を感じます。


喘息症状はないですが、
好酸球性副鼻腔炎と合併症になりやすいため
念のため、呼吸器科にもかかっていました。


その時に血液検査の結果をみると
好酸球:0% に驚く。
術後だから、こういう数字だそうです。


病室に戻って次の点滴をつなぎます。
これが終わると本当に体が自由になります。


昼食
カレーライス、グリーンサラダ、オレンジ


カレーライス!
無性に食べたかったものでした。もちろん完食。
動いてないのに毎回おなかいっぱいで
太るんじゃないかと思いましたが、
健康であることが幸せなので
出されるものは完食しようという気持ちでした。


午後はTV三昧、読書、昼寝
なんという時間・・だんだん罪悪感に苛まれます。


夕食
白米200g、白身魚の南蛮漬け、大根の煮物、小松菜のおひたし、ヨーグルト


ようやくすべての点滴が外れました。
完全に自由になりました。


お手洗いに行くのも、ほうじ茶をもらいに行くのも
わずらわしさがなくなり、身軽になりました。


消灯までTVを見ながらごろごろ。


消灯後、どこかの病室から
「だれかーだれかー」とおばあさまの叫ぶ声
「○○さん、どーしたのー?」と看護師さん


夜中、何度も繰り返されるやりとり


おばあさまにナースコールの存在を教えてあげてー
そう思いながら就寝しました。

術後1日目

ヒリヒリするのどの痛みに苦しみながら
寝たり起きたりをくりかえして
目を覚ますと朝でした。


目が覚めて一番に思う事
のどは大丈夫なのか・・


ゆっくり慎重に
でも、覚悟を決めてから唾を飲み込みました。


あー痛い・・
痛いけど、想像通りの痛さ。


朝、主治医が診察に来てくれました。
止血ガーゼがすごいのか、出血しにくいのか
のどまで血液が垂れることはなかったです。


他の方のブログを見ると
術後はのどに垂れる血液が気持ちわるく嘔吐される方も
いらっしゃるようです。


綿球の詰め方を教えてもらったので
今日からは自分で綿球を詰め替えます。


綿球は鼻の入口に詰めるだけです。
鼻奥にはガーゼががっつりと詰められています。


怖くて見れませんでしたが。


綿球ににじむ血液は薄いものでした。
血液と粘液がまざったような・・


出血は少ないものの
にじんでくるので30分に1度交換していました。



診察後は点滴針以外の装着物を外してくれました。
これだけで気持ちが軽く楽になりました。


そして朝食が出ました。
確か、野菜ゼリー、ヨーグルト、牛乳といった流動食


食欲はないのですが、嬉しかったです。
とにかく、のどを潤す何かを欲していたので。


流動食を飲み込むと、のどは少しましになりました。


点滴のガラガラを連れてお手洗いへ。
こんな時に思う、やっぱり個室でよかった。


鏡に映る自分を見ると、思ったより普通の表情でした。
血みどろの鼻を想像していたのに。



ベッドに戻ると横になり、そのまま寝ていたようです。


昼食
5分粥、白身魚の煮物、油揚げの味噌汁、高野豆腐、ほうれん草のおひたし


なんせ両鼻にはガーゼがぱんぱんに詰まっているので
食欲がなく、ほとんど食べれず、残してしまいました。
なんというか、食べると気分が悪くなりそうだったので。


午後は血液検査のための採血


TV三昧
家族にLINEで生きてるよと状況報告
たまに読書
目が疲れたら寝る


術後とはいえ、なんと贅沢な時間だろう。


看護師さんが体拭き用にタオルを持ってきてくれました。
体を拭いてさっぱり。


病棟は図書館のような静けさ
暖かいほうじ茶を飲みながら、当時10月だったので、
病室の窓から見える秋の景色を眺めながら読書
こんな時間があるなんて。


のどは若干痛いかな、くらいまで回復していました。


夕食
全粥、煮込みハンバーグ、大豆とにんじんの煮物、大根の酢の物


煮込みハンバーグ?
一気に食欲が湧きました。もちろん完食。


24時間前に手術をしたとは思えないほど体調回復していました。


21時に消灯です。
家族にLINEをしながら、もう消灯。
個室なので少しくらいいいかなと思いつつも
いつの間にか眠っていました。


苦しんだ昨晩とはまるで違う、心静かな夜でした。

手術当日

朝6時起床
(病院の起床時間)


手術は13:30からです。


朝から絶食で、10時までにOS-1を1本飲用。


空腹感はあるものの緊張のほうが上回ってきました。


8時過ぎに手術着に着替えます。
看護師さんにT字帯を装着してもらうと
さらに緊張感が高まりました。


考えないようにしようとベットに横になると
突然、頭痛と大量の冷や汗、息切れ


緊張のし過ぎでした。


急遽、点滴をしてもらい落ち着きを取り戻したところで
車いすで手術室へ・・


入口で名前と生年月日と手術をする場所を伝えて
手術台に仰向けに寝ました。


よくドラマでみる手術室です。
主治医の先生がいつもの外来とは雰囲気が違う手術服を着ておられて
体調大丈夫ですか?緊張したの?大丈夫ですよ。と声かけてくれました。


緊張しすぎたみたいですなどと受け答えしていると
すごく落ち着いた気分になって目を閉じたくなったのです
そして、そのまま寝てしまおうと・・


次の瞬間


終わりましたよーと起こされました。
目を開けると手術台の上でした。
麻酔ですぐに眠ってしまったようです。


終わったんだ・・
と実感するのも、つかの間で
病室に戻されると
顔面の鈍痛と、何よりものどが痛くて痛くて・・


両足には血栓ができないように
ゆるいマッサージ器が装着されており
手には点滴針、心電図用のセンサー、血圧計
驚いたのは尿用の管が装着されていました。


つまりは、いろいろ装着されていて
一人で寝返りもできない状態でした。


のどが痛くてしゃべる事ができませんでしたが
全身麻酔後は絶飲食(10時間くらいでしょうか)


痛いのどを潤すことができないのです
これが一番辛かったです


主治医が病室にやってきて
切除した鼻茸(ポリープ)を見せてくれました。


おーっと驚きたかったですが
なんせ、のどが痛くてしゃべれなかったので
薄いリアクションになってしまいました。


気づけばOS-1の1本以外、何も口にしていないのですが
何か食べたいなどと言っている場合ではなく
じんじんと響く顔面鈍痛と、ひりひりするのどの痛み
定期的に動くゆるーい足のマッサージ器と血圧計
T字帯の気持ち悪さ、シーツやふとんのよれの気持ち悪さ
尿用の管


暑いような寒いような不思議な感覚


なんだか体が不自由・・
この状態がずっと続くのかと、突然芽生える恐怖心に完敗でした。


のどがすごく痛いと主治医に必死で訴えると
水はすこーし口に含む程度ならいいよと言われたので
看護師さんに30分に一度、口に水を入れてもらいました。
夜中ずっとです。私よりも全然若いであろう看護師さん。
夜勤の看護師さん、本当に感謝しています。


術後、体の自由が利かなかったので
自分がどんな顔をしていて、どんな状態なのか分かりませんでしたが


手術を通して一番つらかったのは、術後10時間でした。