好酸球性副鼻腔炎のブログ

完治しない難病「好酸球性副鼻腔炎」である私の治療に関する忘備録です。

術後5日目

退院の日


たった1週間なのに長く感じました。


1週間前は鼻に爆弾を抱えていたのに
いまや、洗いざらいなくなって
どんどん体が回復していくのが分かります。


朝食
白米200g、油揚げの味噌汁、カリフラワーの煮物、ふりかけ、
ナスのお浸し、牛乳


ヘルシーながらも量が多いです。
でもこれも最後。


鼻うがい(鼻洗浄)をします。
溜まっていた塊が出てきます。


すっきり。綿球を詰めます。


部屋の片づけをして
荷物をまとめ、お世話になった部屋を出ます。


死ぬほど苦しかった時に
一晩中お世話をしてくださった看護師さん


他人なのにこんなにお世話してくださって
本当に素晴らしい立派なお仕事です。


看護師さんに挨拶をしてから
1階の総合窓口で請求書を渡されます。


えー安い、想像よりも。
約10万円でした。


帰宅後はくれぐれも安静にとの事です。
運動はもちろん、アルコール、熱い風呂、辛い食べ物など
鼻を刺激するもの(?)は当分の間、禁止


ちょっとした事で出血しやすいのだそうで
牛歩で帰宅しました。
(幸いなことに自宅がとても近いのです)


帰宅後は入院の荷物の開放と片付け
その後、安心感からか、すぐに寝てしまいました。


明日から仕事かー・・と思いながら。




その後・・・・


人生初の全身麻酔手術を経て
長年悩まされた閉息感から解放されて
私の嗅覚が完全に戻ってきました。


私の鼻の問題1:鼻中隔湾曲症


私の鼻の問題2:鼻茸(ポリープ)

私の鼻の問題3:空洞に溜まった膿


これらの問題を手術で解決できました
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結果、手術を受けて良かったです!


つらいのは手術ではなく、術後の10時間で、
鼻よりも、のどの方が痛かったです。
手術での痛さは全く感じません。麻酔で寝てますから。


それにしても嗅覚がクリアになると
声が出しやすく、話やすくなりました。


そして、シャンプーや入浴剤、香水、芳香剤、柔軟剤など
香りを選ぶ楽しみが増えました。


レストランの前を通るだけで
美味しそうなにおいを感じる事ができ


料理に香りがあることで
もっと味を深く感じることができるのです。


良いことばかりではないです。
隣人がベランダで吸うたばこのにおいにも
敏感にわかるようになりました。


午前0時前にどこかの家庭から漂ってくる
ニンニクのきいた料理のにおいも
おかげさまで分かるようになりました。


そして重要な事です、
ガス臭いという事が分かるようになりました。


においが分からなくても生きていけますが、
においがわかると世界が見違えました。



私のような好酸球性副鼻腔炎とまでもいかなくても


鼻呼吸より口呼吸が楽だったり
寒い屋外から暖かい屋内に入った時に突然喘息気味になったり
一度のくしゃみがきっかけで、その後鼻水が止まらなくなったり
鼻をかんでも全然すっきりしなかったり
鼻がひどく詰まっている時は頭痛がしたり
風邪の時は信じられない量の鼻水が永遠と出続けたり・・
*すべて手術前の私の症状です。


手術がどんなものだろうと
不安に思われている方、迷われている方に
こちらのブログをご活用いただければ幸いでございます。


そうそう、太るだろうと思われた体重ですが
なんと2キロ痩せていました。


病院食ってすごいですね!
禁酒していたからかな。



・・・


はい、一件落着のように終わりたかったのですが・・・


好酸球性副鼻腔炎は完治が難しい難病です。
実はまだ続きがあるのです・・・

術後4日目

入院最終日


頭の中は
優雅な時間半分と仕事の事が半分


今日の予定は術後初めての鼻うがい(鼻洗浄)


何がでるだろう・・楽しみです。


朝食
白米200g、竹輪の煮物、おかか和え、わかめスープ、牛乳


朝食後は鼻うがい
どきどき


チューブを片鼻に入れて洗浄液を流します。
洗浄液が耳に詰まる感じ・・
そして耳から出そうな感覚・・ちょっと怖い
中断しようか・・と思った次の瞬間


どばー


詰まっていた膿なのか粘液なのか
とにかくいろいろな塊が排出されました。


なんという爽快感でしょう。
鼻から空気が一気に肺に入ってきます。


はーすっきりした。再び綿球を詰めて幸せに浸ります。


昼食まで読書


昼食
白米200g、鰆の味噌つけ焼き、ブロッコリーのかにあんかけ、
さつまいものサラダ、バナナ


昼食後はシャワー(なるべく顔には気を付けて洗髪)
暖かいほうじ茶を飲みながら優雅な時間を満喫します。


しかし、健康体になると頭の中の8割は仕事の事です。
仕事をしながら、午後を過ごします。


主治医が様子を見に来てくれました。
退院して10日後に外来にきてくださいねとの事。


最後の夕食
白米200g、揚げ出し豆腐、きんぴらごぼう、もやしときゅうりの酢の物


太っただろうな。
そう思いながら完食。


家族にLINEして消灯までTVを見て
最後の就寝。


うとうとしてきた時に「だれかー」と叫ぶおばあさま。
慣れてきたところなのに、これも今日で最後。

術後3日目

気分のいい朝を迎えました。


手足が自由
それだけで幸せを感じます。



今日の予定はガーゼ抜きです。
最後の峠でしょうか。


他の方のブログを見ると
痛いらしいのです。


確かに想像すると痛いに決まってますよね。
ガーゼで止血しているんですから
かさぶたをとるようなもの?
またまた悪いイメージだけが膨らみます。


朝食
ロールパン2個、炒り卵、玉ねぎのスープ、ジョア、イチゴジャム、マーガリン


完食。
ひさびさのパンがうれしい。



いよいよガーゼ抜き。
こちらの恐怖心が伝わらないのか
たんたんとガーゼを抜く主治医


ずるずるずるずる・・
大量のガーゼが一気に抜かれました。


想像より痛くはなかったです。
若干、引っ張られる感覚がありましたが、我慢できるレベルです。
術後10時間ののど痛に比べると何でもない事でした。


主治医が言うには、
最近のガーゼはコーティングがしているようで
内側でくっつかないようになっているのだそうです。


よかった、きれいですねーと主治医。


ガーゼはなくなりすっきりしました。
鼻から空気が入ってくる量がまるでちがいます。


ですが、まだ鼻の入口に綿球を詰めます。
フィルター代わりになるのだとか。


昼食
白米200g、筑前煮、豆腐のあんかけ、ほうれん草のおひたし、梨


昼食後は首下だけシャワー
それでもうれしい。


だんだんとこの生活にも飽きてきました。
TV三昧、読書、昼寝
そろそろ仕事も始めました。


定期的に綿球を交換
まだ、うすーい血液がにじみます。


なんとなく、部屋を片付けだしたり・・


そうこうしていると夕食
白米200g、鮭のフライ、レンコンのみそ炒め煮、酢の物


もう太るな。でも完食。


就寝前に主治医が様子を見に来て
明後日、退院できますよと言ってくれました。


先生、こんな夜遅くまで・・ありがとうございます。


明日は入院最終日。
たった1週間の入院生活でしたが
色々な感情が入り混じってとても長く感じました。
今は健康。幸せ。まだ綿球してるけど。